UMAJOと結婚したいアラサーの戯言

シルクホースクラブで一口馬主をやっています。酒と競馬が趣味です。UMAJOと結婚したいアラサーです。

オジュウチョウサンとワイと平地挑戦

開成山特別にオジュウチョウサン

明日の開成山特別にオジュウチョウサンが出走する。

現在、J・G1 4勝を含む障害9連勝中だが、平地レースに出るのは未勝利時代以来、4年8か月ぶりだ。

 

オジュウチョウサンとワイ

私はオジュウチョウサンの平地レースを見るために、明日福島競馬場を訪れる。

ここで事前予習を兼ね、ワイのオジュウチョウサンに関する記憶を思い返していこう。

 

9連勝がはじまった中山GJ。

断然の1人気だったサナシオンを、オジュウチョウサンとかいうよくわからない馬、しかも鞍上もこれまた飲酒運転で捕まったとしか知らない石神深一で差し切った謎レースだった。

 

当時は障害路線に大した馬がいなかったこともあったが、突如断然人気のサナシオンを差し切って、なんだこれ?と疑問に思った。


ここからオジュウチョウサンの伝説が始まる。

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3連勝目の東京ハイジャンプ。

このレースはスーパー強かった。

道中で落馬したラグジードライブがカラ馬となって、4角でオジュウチョウサンを巻き込み大きく外に膨れる。しかし距離ロスも減速もなんのその、府中の最終障害に向かって体制を立て直すと、障害で再び斜行してきたラグジードライブを跳ね返さんとばかりに最終障害を越えて、2着に1馬身少しの差をつけて勝利。

これは本当に強い馬だ、とこの期に及んで初めて思った。

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4連勝目の中山大障害。

前走の東京ハイジャンプのレース内容を受け、単勝オッズは1.4倍。断然の人気を背負って、暮れのG1に挑もうとするオジュウチョウサン。

 

その頃、グリーンチャンネルの参考レース&重賞調教VTRを見ていたワイは、オジュウチョウサンのある弱点を見つける。そう、あの馬の強さは障害をまたぐように飛越していることに起因していて、ハードルを倒し突き進むハードラー、アレン・ジョンソンと共通していると。

つまり、その低いジャンプにより(縁起でもないが、)転倒して落馬する可能性がある、それはあの馬の弱みだ!と気付いてしまった。その持論をもとに、私はオジュウチョウサンが転倒することを加味した馬券を購入する。

 

レース。アップトゥデイトは逃げるアップトゥデイト&林満明のコンビを早々と射程圏にとらえ、ゴールでは9馬身突き放す快勝となった。

落馬はなく、馬券は外れた。

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5連勝目の阪神スプリングジャンプ。

暮れの中山大障害で弱点を発見したワイは、またもやオジュウチョウサンを外した馬券を購入。しかし相変わらず素晴らしく低い飛越で後続を完封したオジュウチョウサンは単勝1.3倍の支持に応えた。

馬券は外れ。

 

6連勝目の中山グランドGJ。

中山大障害、阪神スプリングジャンプと鮮やかな飛越を目の当たりにし、さすがにここは軸としてオジュウチョウサンを選択した。2着に逃げの手に出るであろうアップトゥデイトが粘るというとても堅い結果を予想し、1着オジュウチョウサン、2着アップトゥデイトと1,2着固定の3連単を購入した。

 

スタート。林満明とアップトゥデイトは出遅れてしまい、本来の戦法である逃げの手に出られず。

3角で謎にオジュウチョウサンをマークするアップトゥデイトはなんとか前に追いつかんとするも手ごたえは怪しい。その外から抜群の手ごたえで難波剛健とサンレイデュークのこれまた謎コンビがオジュウチョウサンに並びかけ、直線では一旦先頭に立つ。しかしながら最終障害を跳んで、まだまだ余裕を残していたオジュウチョウサンはもう一伸びし、3馬身後続を突き放して6連勝となった。

2着にサンレイデュークが入り、またもや馬券は外れた。

 

8連勝目の中山大障害。

当日は中山競馬場で観戦していた。

ここまで来たらオジュウチョウサンに勝ってほしいし、きっと勝つだろうという気持ちと、2人気のアップトゥデイトのオッズの旨味が私の中で葛藤する。そして、丁度1年前の中山大障害の時に発見してしまったオジュウチョウサンの「低い飛越による飛越失敗」説がまたまたまた頭をよぎり、◎アップトゥデイトから馬単を購入してしまう。

 

このレースは名レースだった。

2017年はキタサンブラックが泥んこ馬場の天皇賞を勝ったりとか、海外では常に一線級で活躍していたハイランドリールが引退レースを勝利で飾ったりとか、振り返ってもたくさん良いレースがあったけど、そんな2017年の数多くのレースの中でも一番良かった。

 

レースでは翌年に騎手引退を控えた林満明は、これまでコンビを組んできたアップトゥデイトの持ち味の粘り強さを信じ、覚悟を決めた大逃げ策を選択。一方のオジュウチョウサンと石神は、これもまた馬の力を信じ、必ず前を捉えられるとじっくり構える。

最後の3角から4角、徐々にオジュウチョウサンが前のアップトゥデイトに迫る。

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「さあ先頭はアップトゥデイト、その後ろからオジュウチョウサン、さあ前王者か、現王者か、青い帽子の2頭の追い比べに変わる直線」

 

この実況がさらに名レースを引き立てる。

ゴールでは4100mを走り切ってわずか0.1秒、馬体にして半馬身、アップトゥデイトより先にオジュウチョウサンが先着し勝利、これで8連勝となった。このとき中山競馬場の指定席からレースを眺めていたけれど、うっすら涙目になるほど感動したレースだった。競馬が趣味で良かったし、これほどの趣味を持ててよかったし、これからも持ち続けたいと思った。

 

馬券、やっぱりオジュウチョウサンは低く見事な飛越で障害をクリアし落馬などしなかった。よってワイの馬券はまた外れてしまった。

 

9連勝目の中山GJ。

これはシンプルに強かった。あまり記憶に残っていない。

たぶん8連勝目の中山大障害のインパクトが強すぎたんだと思う。

 

チョウサン冠名でおなじみの長山尚義氏も同じような感情を持ったと思う。

障害で結果を残し続けるこの馬だからこその、ある種の物足りなさと物見たさ。

そしてファンの多いこのオジュウチョウサンだからこそ、平地レースでの実力を見せなければならないという義務感もあったのだろう。

 

名馬は一流。

7月7日。開成山特別にオジュウチョウサンが出走する。

 

この挑戦にあたって、障害レースに跨る熊沢重文は「ペースの違う平地で同じことができるのか。全く別ものと考えた方がいいし、普通はまず通用しない」と述べている。

 

でもオジュウチョウサンはきっと勝つのだろうと思う。

障害レースとはいえずっと勝ち続けることは、その馬自身の能力に加え、強靭な精神力と負けん気が後押ししているのだと確信しているからだ。

 

さらに今回の挑戦は、有馬記念というような高いハードルではなく、福島ローカル2600の開成山特別に過ぎない。オジュウチョウサンの鮮やかな低い飛越で難なく超えられるレベルの障害だと考えている。

※開成山特別は、現在出資しているサーブルノワール選手が昨年出走していたレベル。

 

競技は違えど、平地にブランクはあれど、障害界で頂点に立ち続けてきた馬と、ありふれた馬たちの戦いであれば、きっと一流のオジュウチョウサンに軍配が上がるのではないかと思う。

巷で噂されている、「環境に戸惑う」だとか「レースペースに戸惑う」とかの心配事は、王者の前で不要だと思う。

問答無用の1着固定で大勝負だ。

 

明日、福島競馬場でその場面を目の当たりにしてくる。

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